治療と予防の両方に対応可能
訪問看護では、看護師が自宅に訪問して体調の確認や薬の管理、医療機器の点検などを行います。
訪問歯科診療では、歯科医師が患者のもとへ出向き、歯の検査やクリーニング、虫歯治療、入れ歯の作成や調整などを行ってくれます。
たとえ手が自由に動かせない患者でも、口腔ケアを怠ると感染症などを引き起こすリスクが高まります。
口の中の衛生状態は全身の健康に影響を与えるため、在宅での歯科診療はとても重要です。
また、訪問リハビリテーションでは理学療法士や作業療法士が患者の自宅に伺い、身体機能の維持や改善に向けたリハビリを指導します。
住環境に合わせたリハビリができることも、在宅医療ならではの大きな利点です。
患者がより快適な生活を送るための支援が、自宅でまとめて受けられるのが在宅医療の強みです。
容体が急変した際の対応
在宅療養中でも、突然患者の容体が悪化することがあります。
たとえば発熱や呼吸困難、ろれつが回らないなどの異変があった場合は、すぐに主治医や訪問看護師に連絡しましょう。
このような往診も在宅医療サービスに含まれており、緊急時に迅速に対応できる仕組みが整っています。
何かあっても、早い段階で医師に診てもらえば、悪化を防げる可能性が高くなります。
中には、「この程度で連絡して良いのか」と悩んでしまう人もいますが、少しでも気になることがあれば、遠慮せずに連絡することが大切です。
状況を説明すれば、応急処置の方法を電話で教えてくれる場合もあるため、それを実行しながら医師や看護師の到着を待ちましょう。
迷って時間を無駄にするより、早く行動に移すことが命を守るためには必要です。