自宅で受けられる医療サービスの選び方

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利用時に気を付けたい重要な点

在宅医療の弱点を知っておく

病院に入院している場合は、24時間体制で医師や看護師が常駐しているため、異変が起きた時にも即座に対応してもらえます。
しかし在宅医療では、医療スタッフが常時そばにいるわけではないため、緊急対応に時間がかかるというのが大きな課題です。
もちろん、連絡があれば医師や看護師はできる限り早く駆けつけてくれますが、それでも到着までに一定の時間が必要です。
また、在宅で使用できる医療機器には制限があるため、高度な治療や精密な検査を行うには限界があります。
在宅医療は病気を治すというよりも、患者ができる限り快適に日常生活を送るためのサポートを重視しています。
こうした特徴を理解した上で、医療機関との連携を取りながら無理のない利用計画を立てることが大切です。

介護負担と向き合う必要がある

要介護の患者が在宅医療サービスを受ける場合、介護スタッフの訪問は限られた時間内に留まることが多く、日常的なケアの大部分を家族が担うことになります。
具体的には、食事の準備や服薬管理、排泄の補助、入浴介助など、多くの時間と労力が必要になります。
そのため、介護に慣れていない家族にとっては大きな負担となり、心身ともに疲れが溜まりやすくなります。
家族間の関係がぎくしゃくしたり、介護者自身が体調を崩してしまうこともあるため、無理のない方法を考えることが大切です。
どうしても自宅での介護が難しい場合には、ショートステイや訪問介護、夜間支援などの外部サービスを組み合わせて活用することが望まれます。
ケアマネジャーと相談しながら、自分たちにとって最適な介護体制を整えましょう。


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